外反母趾とは

足の親指が小指の方に曲がっていたり、歩くと親指の付け根が痛くなることはありませんか?外反母趾とはなにか、症状や原因と予防法、外反母趾用の靴やストレッチのやり方などを解説いたします。

外反母趾とは何?

外反母趾とは、親指が小指の方(外側)に曲がってしまう病気です。 女性に圧倒的に多いといわれる症状ですが痛みを我慢して放っておくと頭痛や肩こり、腰痛の原因にもなります。

進行すると親指以外の指も外側に曲がり、小指は内側に上がっています。 ここまでくると足先は三角形に変形して親指が人差し指の下にもぐりこんでしまうこともあります。

外反母趾とはこのように指の関節が変形してしまうもので、生命に危険はありませんが親指の付け根が痛い、足に合う靴が選べないと言うように生活に不便を感じるようになります。

足の指が痛いと歩きかたもバランスが悪くなり、ひざや関節に無理がかかり膝痛や関節痛、頭痛や肩こり、腰痛の引き金にもなるのです。

外反母趾の予防方法

足の指でじゃんけんのパーができますか。足の指を開く事ができれば健康と言えます。 外反母趾はあまりひどくなると足の指の痛みで歩行が困難になることもありますから、予防や防止が非常に重要です。

足の変形を予防し外反母趾の防止するにはどうすればよいのでしょうか。 外反母趾の予防にはハイヒールをはかないことです。

先細で踵の高いハイヒールは、スタイルよく見え大人の女性を演出してくれます。 しかし、ハイヒールには外反母趾の原因を作り出すさまざまな問題点があるのです。

外反母趾の原因

外反母趾の原因の多くはハイヒールにあると言っても良いと思います。 特にヒールが5センチ以上ある靴は足が前に滑りやすく、ヒールが高くなるほど足先で支える体重の割合は増えていきます。

8割以上の体重を足先で支えることになる上に足が前にすべる力が加わって、靴の先端に大きな力で足先はおさえつけられることになるわけです。

踵が高くなって前にかかった体重を足先で受け止めると足の親指の付け根の関節は不自然に曲がり、その結果親指は外側に曲がってきてしまうのです。

さらに、ハイヒールにありがちな先端が細いデザインは、足の形とは違う三角形に足を押し込むことになり、足は両側から圧力を受けます。

この2つの力がハイヒールを履いている(正確には立って歩いている)間中ずっと加わり続けるわけですから負担はかなりのものとなるわけです。

外反母趾を予防したい、でもその原因を作るハイヒールは履きたい・・・と言うのも人情でしょう。 ならば、ハイヒールを履く時間を出来るだけ少なくしたり、デザインもヒールを5センチ以下に押さえて足先もあまり細くないもので、足首にストラップのついているものが、おすすめです。

外反母趾の原因は女性であると言うこともあるようです。 男性より女性に外反母趾が多いのは誰もが認めるところでしょう。

男性はハイヒールをはかないから?というのもないとはいえませんが、一般的に女性は男性より関節が柔らかいので、靴の圧迫など力が加わるとそれに対しての抵抗力が弱く外反母趾になりやすいのです。

足の形も関係していて、エジプト足やギリシャ足、スクエア足などと呼ばれますがなりやすいのはエジプト足と言われています。

ちなみに、足の親指が第2指よりも長いのがエジプト型で反対がギリシャ型、同じ長さがスクエア型に大別されます。

外反母趾の症状

外反母趾の症状は、足の指が痛いことや親指が外側に曲がり人指し指にもぐりこんでいるなどがあります。 では、初期の外反母趾の症状はどのように見つければ良いのでしょうか。

外反母趾の症状をセルフチェックで発見するには、外反母趾角といって親指の曲がった角度の大きさを測ります。 正確にはレントゲン検査をして計測するのですがおおよそのことは自分で計測することでもわかります。

足よりも大きい紙の上に体重をかけて立ち親指の内側に沿って線を描きます。 足の指の付け根のほうは長めに線を引いておきます。

親指の付け根から踵までの内側のラインに定規を当てて線を引きます。 それぞれの線が交差してできた角度を計ります。

このときに15度以上の角度であれば、整形外科で正確に診断を受けることをおすすめします。 5度から8度の間なら正常で15度以上は外反母趾と言うことになります。

20度までが軽症、20度から40度までが中度、40度以上であれば重症と言うことになります。

外反母趾用の靴

外反母趾用の靴とはどのようなものが良いのでしょうか?

外反母趾を予防する靴は、症状が出ていない人なら足囲がぴったりかややきつめの靴がおすすめです。 痛みがあるならさらに痛い場所が押されないように加工された外反母趾用として販売されているを使用しましょう。

外反母趾になると足囲、親指と小指の付け根部分の足回りのゆるい靴を選びがちです。 痛みの出ている場合には、一時的には痛みが和らぐのですが足の変形を促進してしまうのでおすすめできません。

外反母趾の予防や進行防止には、足囲がぴったりかややきつめが好ましいのです。

外反母趾 ストレッチ

外反母趾のストレッチは、家庭でも出来る有効な親指の矯正方法と思います。 専門家の下に適正な治療を受けることも大切ですが、治療や手術まで進行していない場合、ストレッチで予防したり進行を防止することは可能です。

親指の矯正体操で、付け根が曲がったまま固定するのを予防し、親指周りの筋肉も強化して外反母趾の進行を予防するのに効果的です。

その外反母趾ストレッチのやり方とは、両足の親指にゴムバンドをかけて両足の踵をつけて、その踵を支点に足先を外側に開きます。

ゴムの弾力で指が正常な位置に近づいたらそのまま5秒から10秒間保ちます。 1セット30回行い1日3セット行いましょう。