辛味成分の1つであるジンゲロールは、体の抹消血管を拡張する働きがあり、血液の流れがよくなるので、体の隅々まで血流が改善して温まる効果があります。
もう一つの辛味成分のショウガオールは、胃腸の壁を直接刺激してその活動を高める事により内臓全体を暖める効果があるといわれているのです。
さらに、ジンゲロールは加熱するとショウガオールに変化すると言われています。
昔から風邪の引き始めなどに効果の期待できる食品ですが、体を温めるだけでなく免疫力を高めたり殺菌効果や美肌効果も期待できると注目が高まっています。
さらにうれしい事に加工した食品であっても効能がなくなることがなく体を温める作用に変わりは無いないのだそうです。
最近の研究で、ショウガの二大成分(ジンゲロールとショウガオール)のうち、とりわけショウガオール(加熱したショウガに多い)に、アディポネクチンの減少を抑える働きがあることがわかりました。
アディポネクチンには血管壁での炎症反応を抑える作用(TNF-α発現抑制作用)があり、血管障害時にその部分に血管修復物質として作用して動脈硬化を予防します。
その他にアディポネクチンにはインスリン抵抗性を改善する(インスリン感受性を高める)ことによってU型糖尿病を予防すると言われています。
つまり、ショウガの効能には間接的に糖尿病や動脈硬化の予防を期待出来ると言えるでしょう。
保存方法に悩む人は多いでしょう。 これだけ体によい効能をもつショウガですから、いつでも手元に置いておきたいものです。
保存方法は簡単で、良く水洗いしたショウガをペーパータオルで水分をふき取りラップで包んで、さらにジップロックで密閉して冷凍庫に入れるだけです。
使うときはそのままおろせば、繊維も簡単におろせます。 使いかけも冷凍保存でいつでも香り豊かなおろしショウガを楽しむことが出来るのです。
ショウガシロップのレシピをご紹介しておきます。
シロップのレシピは簡単で、スライスしたショウガ60gと砂糖300gと水500ccをなべに入れて火にかけて沸騰したら弱火にして約20分ほど煮詰めるだけです。
冷めたら、消毒したように入れて冷蔵すれば一月ほどは持つそうです。
ショウガシロップのレシピで作ったシロップは、お湯で割っても紅茶やレモン、お料理に使用しても重宝することでしょう。